いい聞き手になるために
I Hear You: The Surprisingly Simple Skill Behind Extraordinary Relationshipsという本を読みました。ウクライナ旅行記2#2:キエフ ~ウクライナ人女性に振り回される話~に出て来た彼女との関係を良好に保つために素晴らしい聞き手になっておくのも悪くないなと思いAmazon.comのKindle Unlimitedの無料期間中にダウンロード。読み始めるまでに時間がかかってしまいましたが読んでおいて良かったと思います。
個人的に思う「いい聞き手」とは
自分の中にある「いい聞き手」というのは下記の様な人:
- 相手の話を引き出すのが上手い(どうやっているのかは全くの謎)
- 質問が絶妙(これもどうやっているのか謎)
- おしゃべりでない人をおしゃべりな人に見せられる
- 別れた後にまた話したいと相手に思わせることができる
これに加えて「トピックの提供が上手」という要素を加えた人が自分の思うコミュニケーション能力の高い人になるのかなと。
これを読んでそんな人に近付ければこれ幸い。
内容1:バリデーションが大事
相手が感じている感情を理解してその感情を抱いていることを正当化してあげること(バリデーション)が大事とのこと。
話し相手が喜んでいる場合はその人がポジティブな感情を抱いていることを正当化してあげて、落ち込んでいる場合はネガティブな感情を抱いていることを正当化してあげる、と言った感じです。
落ち込んでいる人に「落ち込むな」と言うのはこれに逆行しストレスを与えることになります。
安易に「大丈夫だよ」とか「元気出しなよ」的なことを言う人っていますよね。
内容2:助言は求められてから
道を聞かれた、時間を聞かれた、という場合は別ですが相手が何かしらの感情を表現している場合、すぐに助言をするのはよくないとのこと。
解決策よりも「話を聞いて理解してもらえた」という感覚を欲していることが多々あるとのことです。
また、相手の話を聞いた直後の段階で助言をしても素直に受け入れてもらえないことが多いようです。
なので求められるまで助言はせずに、相手の感情を理解するために質問をしたり相手の感情を言語化するなどして相手と向き合うのが大事なようです。
その他
他にもバリデーションを欲しているのであれば相手にそう伝えるべきであること、自分の感情をバリデーションすることのメリット、日常会話におけるバリデーションの例、等々が載っています。
人を動かすと重なるところがある印象です。
本全体を通して内容自体は非常にシンプルなのですが実際にやってみるとなかなか難しいものです。
この本にあることを実践すれば上記の個人的に思う「いい聞き手」の3と4が(もしかしたら1も)できるようになるかもしれません。
こういう本に書いてあることを非常に上手くこなしている人がたまにいますがそういう人達は自然にやっているのか、それとも本を読んで計算した上でやっているのか、どちらなのでしょうか。
どちらだとしてもそういう人が周りにいてくれると助かるので多くの人に読んで実践してもらいたい本です。