Couchsurfing:ホストとして ゲストとして

Couchsurfingとは

このブログで度々登場するCouchsurfingについてのお話。簡単に言うと旅行している人と旅先に住んでいる人をつなげるサイトです。旅先に住んでいる人(ホスト)の家に泊めさせてもらったり、自分の住む地域に来ている旅行者(ゲスト)を家に泊めて文化交流をする、といった感じのコミュニティです。自分は今までに40か国100人程のゲストを家に泊め、10か国15人程のホストに泊めさせてもらいました。

宿泊に関しては原則無料なのでゲストしか得しない仕組みになっているように思われるかもしれないですが、全然知らない国から来た人と飲みに行って家に帰ってからも寝るまで飲む、という体験ができるので楽しめる人は多いと思います。相手の国に行った時に家に泊めてくれるかもしれないですし、どこかで再会することもあるかもしれないですし。

ただ当然ホスト側/ゲスト側として気を付けなければならないことがあるので綴っておきます。

ホストとして:

  • 自分が楽しむ
    ええもちろん自分が楽しくないとこんなもんやってられないですよ。会ってみたら楽しそうな人に絞ってホストをする、誰かを泊めたら次の人を泊めるまでに少し時間を空ける、行きたい場所や好きなことを共有する、等ストレスのたまらないようなゲスト選びやスケジュール組みをしましょう。

  • 過剰なもてなしはしない
    これも 上に近いのですが過度にもてなしをしてもこちらが疲れてしまうので普段の生活にゲストを入れてあげる、くらいの温度感で接しましょう。仕事があれば仕事中は外に出てもらい仕事が終わってから飲みに行く、週末は時間があれば一緒に行動してみる,等そんな感じで十分です。

  • 旅行客が来ていることを言い訳に観光地に行ってみる
    自分の生活圏内の観光地なんてあまり行かないかもしれないですが旅行客が来ていることを理由にして行ってみてもいいと思います。自分はこれで明治神宮とか都庁に年間30回くらい行きました。

  • 家のルールを伝える
    ゲストがどこで寝るのか、玄関では靴を脱いで部屋の外ではスリッパを履いてもらう、朝仕事に出る時に一緒に家を出てもらう、等々守って欲しいことがあると思うのでこれは都度都度伝えましょう。プロフィールに書いてもいいですがそこまで読む人はあまりいない印象です。

  • 時間通りに指定した待ち合わせ場所に来ることは期待しない
    「有楽町線東池袋駅の西改札」を指定したのに「JR池袋駅の東口」で待っていたり、「いけふくろう前」で待ち合わせと伝えたのに「ゴリラってカフェの中にいる」と全然近寄ってくる努力も見せないような人、電車を乗り間違えて2時間近く遅れてしまうような人もいます。知らない国での旅行なのでその辺りは多めに見てあげましょう。

  • やばい人は避ける
    これは絶対に避けましょう。ネガティブなレファレンスの量が多い人、明らかにプロフィールを読まずにコピペのリクエストを送ってくる人、リクエストのコンファームをした途端にログインしなくなる人、コミュニケーションの量が極端に少ない人、等々は怪しい可能性があります。見極められる場合は早めに見極めてなるべくそういう人は避けるようにしましょう。

    会って20分もしないうちに肉食と酒飲みなことを電車内で大声で咎められた上にチーズケーキに味では劣るのに3倍くらいの値段がするビーガンチーズケーキを食べに行かされたり、帰る前に連絡するよう伝えたのに終電後も連絡がないからその日は帰って来ないでどこかに泊まるのかなと思っていたら26時に「1人で帰ろうとしたら迷ったから迎えに来て」と電話がかかってきたり、当日になっても連絡が少なくいつ家に来るのかもはっきりせず最終的には連絡が途絶える、なんてことがあなたの身にも起こるかもしれません。

多少イライラすることはありますがこの3年ほど自発的に人を泊めているので楽しんでいるんだと思います。物を盗まれたり、何かを壊されたり、ということは今のところありません。

ゲストとして:

  • プロフィールを読んでからホストにリクエストを送る
    ホストにリクエストを送る前にプロフィールを読むようにしましょう。自分のプロフィールを読んでないコピペのリクエストはホスト側からしたら止めて欲しいものなので、プロフィールから読み取れる共通点やホストの出身国や行ったことのある国のことなどをメッセージに織り交ぜましょう。「お金の節約のため」という文言はリクエストやプロフィールには含めない方がホストからの印象はいいと思います。

  • 連絡を頻繁に取る
    これは当然のこと。無料のホステルのようにホストを扱う人もいますが無料である代わりに自分がホストの家に泊まれる保証はないので会う前からホストといい関係を築いておく必要があります。泊めてもらえることになったら待ち合わせの時間と場所は最低早めに聞いておき、話の流れで連絡先も聞いておきましょう。
    ※WhatsAppで連絡をすることが多いです

  • ホストのスケジュールを聞いておく
    上記のことと少し重なるところもありますが、いつ仕事に行きいつから時間があるのか等、ホストのスケジュールを確認しておきましょう。ホストに時間があるようであれば一緒に時間を過ごせますし、忙しいようであれば自分で予定を立てましょう。

  • ホストと時間を過ごす
    ホスト側として嫌なのは、自分ですべての予定を立てていてその予定を何が何でも崩したくない、というようなゲスト。あと友達がいるので友達と日中は過ごすけど家に泊まれないためホストを探している、というようなゲスト。ホストが忙しいのであれば別ですがそうでないのならば一緒に時間を過ごしましょう。そのためにドアを開けてくれたのですから。

  • 家のルールを尊重する
    家を汚さない、物を壊さない、金目の物を盗まない、等は基本ですが他にもルールがあるかもしれないので確認しておきましょう。なんか察して、という感じの場合は、自分がいた証跡を残さないような行動をしましょう。自分が来る前の状態にすべてを戻せば問題は起こらないと思います。

    食器を洗うスポンジは使わないときはシンクの外側に置いて乾かす主義なのでシンクの中に濡れたまま放置するようなゲストが来るとイライラします。自分が何かを使った場合は自分が使う前の状態に戻しておきましょう。

  • 土産でも持っていく
    これは時間と荷物のスペースに余裕がある時でいいです。土産じゃなくても夕食代や飲み物代を少し出してもらえると嬉しいです。

  • ホストの国について何か質問を考えておく
    わざわざ旅行にきてホストの家に泊まっているのでホストの国について質問を考えておくと面白い発見があるかもしれません。あとは未知の国に行く場合はいろいろと不安に思っていることをぶつけてみましょう。気が楽になりますよ。

  • 自国のことも伝える
    そしてやはり自国のことも伝えてあげましょう。ホストしてもらった人を後にホストする、という経験は面白いですし自分の国に興味を持ってもらうのはいい事です。

  • やばい人は避ける
    自分がゲストとして旅行をしている場合、旅の楽しさがホストの質に左右されることが多分にあるのでやばそうな人は避けましょう。やばそうな人かどうかはレファレンスやコミュニケーションから判断しましょう。「自分はヌーディストでゲストにもその価値観を共有してもらいたい。大きいベッドがあるから同じベッドで寝てね」とか言ってくる人はやばい人です。「車で街を案内してあげるよ。朝食も作ってあげるよ。その代わり$30ね」とか言ってくる人も無視していいです。自分は幸いまだやばい人に当たったことはないです。

向かない人:

ここまで読んで大体わかったと思いますが下記の人は向かないと思います。

  • 自分のスペースが必要な人
    ホストとしてもゲストとしても自分のスペースはあまり取れないのでスケジュールを上手く組まないと厳しいと思います。

  • コミュニケーションも取らないのに相手に自分のルールを察してもらいたい人
    わかりますが何も言わなければ伝わらないと思った方がいいと思います。ただ言えば聞いてくれる人が多いと思うので慣れてしまえば問題ないでしょう。聞いてくれない人がゲストになってしまった場合は、何日間かの短い間のことなので黙って耐え忍びましょう。

  • 自分の予定は何が何でも守りたい人
    待ち合わせ場所にゲストが時間通りに来なかったり、ホストの家に帰れる時間が安定しなかったりするので、自分の予定を何が何でも守りたい人は非常にイライラするかもしれません。少しテキトーになれる人の方が向いています。

  • イライラしやすい人
    イライラしやすい人にはイライラしやすいプラットフォームなので向かないと思います。

  • 英語が話せない、かつ話せない状況を楽しめない人
    基本英語でやり取りをすることになるので英語は話せた方がいいです。最悪ボディランゲージだけで乗り越えるような人もいるかもしれませんがそれすらも楽しめない人は厳しいと思います。

上手く使えば非常に便利なCouchsurfing。次の次の旅行の時にでもぜひ。