ウクライナ旅行記#1:プリボルスク
~なぜかチェルノブイリの近くでパーティ~

キエフに到着するも意外なところで寝ることに

ミンスクで一日過ごした翌朝ウクライナのキエフに到着。到着から1時間程でCouchsurfingのホストが見つかったのですが、彼女はその日の夕方チェルノブイリの近くのプリボルスクという村に行くとのことなのでついて行くことにしました。また、ウクライナでの両替やSimカードについても書きます。

ミンスク→キエフの移動手段:電車

ミンスクからキエフへの移動には電車を利用。リトアニアのヴィリニュスでのビザ申請の際に必要だったので事前に券を買っておきました。お値段は€41.15。

これでミンスクを22:40に出発。目の前の寝台には地味で大人しそうなウクライナ人女性がいました。

日を跨いだ27:30頃、ベラルーシとウクライナの国境を超える時にベラルーシの警察の様な人達が電車の中に入って来てパスポートの確認を始めました。

パスポートの確認中は警察犬が周りをウロウロしていたり、自分の寝台を離れられなかったりと変な緊張が走ります。

警察の様な人達は冷酷で今にも怒鳴りだしそうだったのですがビザ的に問題が無ければロシア語で何か言われるだけで済みます。「ニェット・ルスキー」とでたらめなロシア語で対応したら彼らはその場を去っていきました。

近くにいた女性たちはビザに問題があったのか、彼らにしばらくの間怒鳴られていました。ベラルーシに2日滞在していたら自分もああなっていたのかもしれません。

朝9時頃、ウクライナ側の警察の様な人達が入って来て再度パスポートの確認を始めました。ここでスタンプを押されて無事入国となります。

この頃には目の前の寝台にいたウクライナ人女性が化粧をバッチリ決めた美人になっていました。

それから20分程経った頃でしょうか、キエフ旅客駅に到着しました。

両替とSimカードの取得

駅の近くに両替所があったのでそこで€20を両替しUAH531を手にしました。

Simカードも駅の近くで購入。1か月有効3GBのものがUAH100(約450円)でした。これは安いですね。

Couchsurfingで宿泊先を確保

この時点ではまだ宿泊先が決まっていなかったのでCouchsurfingでホストしてくれそうな人を探します。

1時間程探していると2日泊めてくれるという人が2人見つかりました。4泊5日の滞在なので2泊ずつ泊めてもらうことになりました。

最初のホストはその日の夕方にキエフを出てしまうのですが家に泊めてくれるという聖人のような人でした。なんでもこの時期のキエフは大気汚染がひどいため週末は田舎に行きたいとのこと。

少し話した結果、彼女と一緒に田舎に行くことになりました。こういうことが起こるのが無計画一人旅のいいところです。

夕方にプリボルスクへ

彼女の話を聞いているとプリボルスクというチェルノブイリから50km程離れた村でパーティがあるとのことです。大気汚染から免れるため田舎に行くという当初の目的などどこへやらと言ったところですがまあいいでしょう。

ただ彼女もプリボルスクへの行き方をよくわかっていなかったようで、複数のバス停に行ったり来たりしている間にプリボルスクまで行くバスがなくなってしまいました。

しょうがないので行けるところまでバスで北上してそこからヒッチハイクをすることに。こういうテキトーな旅もいいものです。

バスが辿り着いた先は小さなカフェがポツンと佇んでいる以外完全な暗闇が広がっているようなところでしたが、コーヒーを買って親指を立てていると20分もしないうちに車が止まってくれました。なんとなかるものです。

それから30分程車に乗せてもらい、40分程歩くと目的地に到着しました。

夜のプリボルスク

ようやく到着。どうやらホストの友達がここで村おこしのボランティアをしているようで、彼女の誕生日ということでパーティに招かれたとのこと。

周りで動物の鳴き声や大きなものが動く気配を感じながらお酒を飲んだり、木を燃やしたり楽器を演奏したりしました。肉が非常に美味しかった。

寝袋等の準備は一切せずに来てしまったのですが布団のある部屋を用意してくれました。急に来たのにもてなしていただけて非常にありがたい。

昼のプリボルスク

翌朝目が覚めて外に出てみると昨夜には全く見えなかった光景が広がっていました。

馬の多さには笑いました。

しばらくしてから気付いたのですがサマータイムが終わって冬時間に切り替わっていました。

また、村を歩き回ったところ、放射線汚染を思わせるような絵がいたるところに書いてありました。まだ事故から35年しか経っていないのですね。

現在チェルノブイリを回るツアーがあるようですが、正規ツアーに参加せずにチェルノブイリに忍び込んだという話を村の人がしてくれました。個人的にはここまで近くに来た時点で満足してしまいました。

キエフへ

日が落ち始めた頃にプリボルスクを出てキエフに戻りました。村に来ていた人が車を持っていたので送ってもらいました。昨夜から至れり尽くせりですね。

忍耐強くCouchsurfingでホストを探していなかったらこんな体験はできなかったでしょう。

次回はキエフに着いて書きます。次回で2019年10月の旅行記は終わりの予定です。