ビーガンへの提案:代替食品を作ってよ

ビーガンとの出会い

ビーガンのことを初めて知ったのはちょうど10年前の2009年の9月頃、カリフォルニアに留学をしていた時のことです。当時は食堂で週7日食べ放題というミールプランを購入していたので毎食キャンパスで食事を摂っていました。ブリトーやケサディーヤ、ピザやハンバーガー等々いかにもアメリカっぽいものをよく食べていたのですが、ある日veganと書かれたハンバーガーを見つけました。何気なく手に取り食べてみると美味しい。そこで友達にveganとは何か、と聞くとベジタリアンのよりハードコアなやつとの回答がありました。ほーと思いビーガン向けのハンバーガーと肉だらけの食べ物を食べる、という食生活が続きました。

時は経ち...

それから10年、様々なビーガンと会いました。日本食に興味のあるビーガン(ビーガン向けの日本食なんてほぼないけど)、仲良くなれたビーガン、仲良くなれなかったビーガン、会って20分もしないうちにCouchsurfingのホストである自分に対して電車内で怒鳴りだすビーガン等々。メディアでも取り上げられることが増えたのでビーガンに対していろいろな印象を持つ人がいると思いますがビーガンナチと言われる過激派は少数派な印象。ただ他国の食文化を尊重しなかったり一緒に食事に行くのが面倒だったりと、事の大小はありますが個人的に感じることはあるのでそれを綴ります。ビーガンへの提案、というかこうなったらいいのにな、と思っていることも書きます。

健康問題について

完全菜食主義を貫く様な食生活は人類史上行われていないので健康に良いか悪いかは判断がしづらいと思います。生活習慣病の予防になる、という例が取り上げられますがいかにもな欧米的食生活が 比較対象だったりするのでそれ以外の食文化は考慮せずに二元論に走っている印象。そりゃファストフード漬けの生活よりは健康にいいでしょう。だからと言って動物由来の食品をすべて排除するのは極端過ぎるのかなと。

環境問題について

これについてはあまり文句はないです。ビーガンのライフスタイルは環境にとってはいいと思います。環境と言っても結局人類にとっての環境なので地球からしたらどうでもいいことでしょうけどね。人類がみんなビーガンになることで地球がグツグツしなくなるなんて印象操作をされるとそれは違うと思います。

動物の権利について

確かに劣悪な環境で飼育されて殺される動物の数は減るでしょう。ただ家畜が完全に人から解放された場合、家畜の数自体は自然選択で減るのではないでしょうか。となると動物愛護とか動物保護とはまた違ってきますが反出生主義的な考え方をすれば別にそれはそれでいいんでしょうね。

『利己的な遺伝子』的な考え方としては「人にとって美味しい身体になる」ことで種を残すという生存戦略を取っているのかもしれないですけどね。猫なんかは「人にとって魅力的な見た目になる」という生存戦略で世界を牛耳ってますよね。

提案:代替食品を作って欲しい

ビーガンナチみたいな方にゴリゴリに押されたり、感情論で動物愛護とか環境保護を押されると反発しますが基本的には共感しているところもあるので安価で美味しくて体にもいい代替食品を作っていただけませんかね。

「ビーガンチーズケーキ」とか「ビーガンスシ」を出されると本物のチーズケーキや寿司が頭に浮かんでしまう(それでいて本物の方が美味しい)ので全く別物としてブランディングをしていただけると助かります。

個人的には上記の条件を満たした代替食品が出てきたら乗り換える準備はできています。ビーガンではないですが昆虫食なんかもアリだと思っています。虫だけに。