2014年9月、ミュンヘンでの話
2014年9月、オクトーバーフェストに行った後ホステルに帰るため電車に乗った時の話。ミュンヘンから電車で45分くらい離れたところにあるホステルに泊まっていたのですが油断したらいろいろと困ってしまったという話です。
2014年9月~10月の6週間の旅
2014年の9月にスイス時代の元フラットメイトの結婚式があったのでドイツに行くことにしました。ドイツの空港で寝てたら警察に捕まった話でパスポートのスキャンを警察に送ってくれたあの彼の結婚式なので行かないわけにはいきません。
当初は1~2週間くらいの旅の予定だったのですがいろいろと幸運が重なり6週間程ヨーロッパを旅行することになりました。その旅の間に起きた話です。
オクトーバーフェスト
言わずとも知れたドイツのビール祭り。中でもミュンヘンのオクトーバーフェストはドイツでも最大規模のもので2週間の間に600万人もの酒飲みが集まる楽しいお祭りです。
朝早くにスタバの近くで吐いている人が見られるのもオクトーバーフェストならではでしょう。
「オクトーバー」フェストとはいうものの開催時期は9月の第3土曜日から10月初旬までです。
テントが閉じたのでホステルへ
オクトーバーフェストではテントと呼ばれる仮設の建物が多く建てられ、その内外でお酒を嗜みます。
テント内。「テント」と言っていいのかわからない建物
このテントおよび周辺地帯の閉場時間は24時頃です。この時間を過ぎると周辺のホステルや近くのキャンプ会場に人が流れます。
自分はミュンヘンから電車で45分程のアウクスブルクにあるホステルに泊まっていたのですが、ホステルの最寄り駅まで行く電車は既になくなっていたのでミュンヘン中央駅から30分程離れたところにあるアウクスブルク中央駅まで行くことにしました。
そこからホステルまでは1時間も歩けば到着するので何の問題もありません。
電車に乗ると非常に心地が良い
24:30頃、電車が来たので乗り込み席に着きます。隣にはインドから来た修士課程の留学生が座っていました。
彼らとしばらく話をしていると急に睡魔が襲い掛かってきました。その日は早起きしてオクトーバーフェストの会場に向かっていたこと、大量に飲酒をしていたこと、電車の揺れが心地よかったこともあり、気付くまでもなく眠りに就いてしまいました。
目が覚めると...
少し寝過ぎたかな?と思い目が覚めるとなんと朝の6時。
「昨夜のインド人に何か盛られたか?」と思いポケットの中を探るも何かを取られた形跡もありません。
ただただ茫然としている間も電車は心地よく揺れ続けます。
「...もうポーランドにでもいるのかな」
と思ったのですが電車内のアナウンスを聞くと次の駅はフランクフルトとのこと。
ドイツ国内にいるので一安心とは言えアウクスブルクまでの乗車券しか持っていないので乗車券を確認する鉄道職員が回ってきたらアウトです。
というのも、ドイツの鉄道はなぜか性善説に基づいた仕組みになっていて、改札が無く乗車券を買わなくても電車に乗れるようになっています。その代わりたまに職員が電車内を周って来て、その時に乗車券を持っていないと罰金を取られる、という仕組みです。
乗車券もない、パスポートはホステルに置いて来た、という状況だったのでフランクフルトに着くまでは緊張状態が続きました。
フランクフルトに無事到着
職員の気配を感じたらトイレにでも逃げ込もうかなと思っていたのですが職員っぽい人が近付いてくることもなくフランクフルトに到着しました。
ここで電車を降り、ちゃんと乗車券を買ってミュンヘンに戻りました。
ミュンヘンで元フラットメイトと合流
ドイツ人の元フラットメイトの結婚式で再会した元フラットメイトのアルメニア人カップルとミュンヘンで正午に会う約束をしていたのですが時間ピッタリにミュンヘンに到着しました。
テキトーに電車に乗っても時間通りに目的地に着いてしまう自分の運は我ながら素晴らしいといつも思います。
彼らとミュンヘン中央駅で再会し、ミュンヘン市街地を周った後オクトーバーフェストにまた向かうのでした。
次はスイスのチューリッヒで家を追い出された話。インターンが始まって最初の月で家を追い出されることになってしまい非常に大変な思いをしたのですが結果としては上記のドイツ人、アルメニア人カップルと知り合うことになったのでよかったかなと。