ヴィリニュスからカウナスへ足を延ばす
ヴィリニュスで2日半過ごした後は早起きをしてカウナスにも足を延ばすことにしました。カウナスには杉原千畝記念館もあるので前々から行きたいと思っていたところです。行ったことを後悔することになるようなハプニングも起こりかけましたが運よく危機を回避することができたので結局のところ行って良かったです。
移動手段:Ecolines
ヴィリニュス⇔カウナスの移動手段はお馴染みのEcolinesにしました。往復で€14。片道1時間半程でした。
ヴィリニュス駅にコインロッカーがあるのでカウナスに向かう前に荷物を預けることに。杉原千畝のおかげかロッカーのスクリーンは日本語対応していたのですが日本語を選択すると「申し訳ございませんがただいま使えません」的なことを表示するのみでした。他の言語を試してみても使える様子はありません。
そうこうしているうちにバスの発車時間まで3分を切っていたので荷物を持ってバス停まで走ることにしました。発車時刻1分前に出発する勢いでお馴染みのEcolinesなので背に腹は代えられません。
走れば間に合うものでバスに乗り込むと同時にエンジンがかかりました。危ない危ない。もう少し余裕を持って旅行をしないとな。でも一人旅じゃないとこんな旅行はできないから別にいいじゃないのと思っているうちにカウナスへ到着。
当然カウナスにもコインロッカーはある
荷物を持ったまま丸一日過ごすのは大変だなと思ったのですがバス停のWiFiに接続して地図を見てみると近くに駅があることがわかりました。駅には当然コインロッカーもあったのでここに荷物を預けることにしました。
歩いてHill of Crossesへ
カウナス駅から東に歩くこと3.5km程。Hill of Crossesへ到着しました。こういうのを想像していたのですがこれはもっと北にある別の場所だったようです。
もう少し十字架が密集していると思っていました 丘になっていると思っていました
杉原記念館へ
Hill of Crossesは少し残念でしたが今回のメインは杉原記念館なのでこちらに向かいます。通り抜けることのできない私有地が多かったため記念館のある丘の上まで辿り着くのに手間取りましたが足止めされることもなさそうな階段を上ると入口のサインがありました。
もうすぐそこです
100m程進むと割と普通の家がありますが「希望の門 命のヴィザ」と書いてあるのでここでしょう。中に入り入場料€4を払うと学生であろう若者が案内してくれました。
思ったよりも普通の家です 入口へ
建物の2階には視聴覚室があり、10分程のビデオを2本見ました。1本はカウナスでユダヤ人にビザを発行し続けた杉原千畝の苦悩について、もう1本はビザを発給されたユダヤ人のその後について。
ナチスドイツの迫害から逃れるためにビザが必要だったのは知っていましたが、ソ連と日本を通過してアメリカに行くために日本の通過ビザが必要だったのですね。
りんごはまた今度にします 日本っぽいものがあります 危うく押すところでした ちょうど80年前杉原千畝がここにいたとは 書類とビザ ブランデンブルク門。今も変わらず残っているのを見ると不思議です
聖ミカエル教会
杉原記念館から北西に1.5km程歩くといかにもメインストリートという通りがあり、そこに聖ミカエル教会があります。カトリックの教会ですね。
とにかくでかい
西へ歩きカウナス城へ
聖ミカエル教会を見た後ひたすら西へ歩いていると日が沈み始めました。バルト三国の秋の夕暮れは非常に良いです。夏がハイシーズンだと思いますが10月の中旬から下旬もいい時期だと思います。
道中の教会の裏の家 カウナス城 カウナス城 カウナス城の近く カウナス城の近く #KAUNAS アリとキリギリスの舞台かな?と思ったのですが違うようです。イソップの出身地でもないです
食事:リトアニア料理とジョージア料理
ヴィリニュスでも気付いたのですがやはりリトアニア料理は美味しいです。ツェペリナイは店ごとに味が少し違うので何度でも食べられてしまいます。また、ジャガイモのケーキ(塩っぽい味付けなのでケーキと呼ぶのはしっくりこないですが)も美味しくて量が多くても問題なく食べられてしまいます。
リトアニアの外にもリトアニア料理屋があればいいのに。
ツェペリナイとジャガイモのケーキ
また、聖ミカエル教会があった通りにレストランがあったのでジョージア料理にも挑戦しました。頼んだスープが少し辛くて四川料理に似ていたのは意外ですが非常に美味しいのでまた食べてしまうかもしれません。
聖ミカエル教会のある通りに合ったジョージア料理屋 カッパドキアで食べたポットに入ったケバブを思い出します 辛くて少し四川料理風 これも美味しかったのですがパンが大きくてオーバーキル気味でした
帰りのバスの券が翌日発のものだと気付く
見たいものを見れてジョージア料理も美味しかったので非常に満足しました。帰りのバスは22:30発ですが少し早めに22:00には駅に戻ろうと決めジョージア料理屋を出ます。その際にバスの券を確認するとバスが出るのは翌日の22:30と書いてあるではありませんか。
今日の25:30にはヴィリニュス発ミンスク行のバスに乗らなければいけないのに・・・
Ecolinesのサイトからその日の夜発のバスの券を買い直すのも手ですがそう離れてもいないのでまずはバス停まで戻ることに。チケット売り場は22:00まで開いているようなので職員に話しかけるともう彼女の仕事は終わりだとのこと。
じゃあ制服を着てカウンターにいるなよと思ったのですが彼女は一切協力してくれなさそうなのでインフォメーションセンターにいた男性に助けを求めます。するとチケット関係の業務はもう終わっていたのですがその日の22:30発のチケットを追加料金ナシで発行してくれました。
駅に荷物を取りに行くも・・・
これでヴィリニュスに戻れる!これで予定通りミンスクに行ける!と安心してコインロッカーに預けた荷物を取りに駅まで向かいます。
駅に入りダメ元で地下にあるトイレに行くと無料で使えるようなので用を足しました。すると職員が来て出ていくように言いました。本当は有料だけど今回は無料でトイレを使わせてくれたのかなと思い感謝をしながら急いで駅を出るとコインロッカーがある入口の近くに辿り着きました。
入口を開けて駅の中に入ろうとするも、ドアは施錠されています・・・
地下のトイレに行っている間に地上のドアは施錠されてしまったようです。中から出ることは可能ですが外からはカギがないと開かないタイプのドアだったようです。
幸いパスポートは上着の中に入っていたので荷物をここに置いてヴィリニュスに戻ってミンスクに行くことも可能と言えば可能です。ただトランジットビザでは折り返しができないのでベラルーシからリトアニアには帰って来られません。
荷物をここに置いてヴィリニュス→ミンスク→キエフと移動してからカウナスに戻って来るか。でも仮に3日後に戻って来たとして荷物はまだロッカーの中にあるのだろうか・・・
そんなことを考えていると駅の中に警備員らしき人がいました。ドアを叩いて開けてもらい、コインロッカーの荷物を引き取りバス停に走ります。バスはもう来ていたのですが出発まで時間があったので近くで水を買います。とりあえず一安心。
最初から問題なく当日のバスの券を買っていたらバス出発ギリギリの時間に施錠後の駅に向かいカウナスで足止めを喰らうか、荷物も持たずにミンスクに行くことになっていたのかもしれません。
奥に見えるのがカウナス駅。22:00頃には閉まってしまうので注意
ヴィリニュスに到着後、バスでミンスクへ
深夜にヴィリニュスに到着後、1時間半程外でバスを待ちミンスクへ向かいました。ベラルーシは昔から興味があった国で今回の旅行のハイライトになると思っていた国なのでワクワクしていましたが興奮を抑えて眠りに就くことにしました。
時系列がおかしくなりますが次回はヴィリニュスでのベラルーシのトランジットビザ取得について書きます。